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【小沢被告公判】
古巣批判、隠し録音…公判16回 証人9人、波乱の展開
2012.3.19 22:20

自宅を出る民主党の小沢元代表=19日午前8時37分、東京都世田谷区

 結審までに16回を数えた民主党元代表、小沢一郎被告の公判には、9人の証人が出廷した。不動産業者などは土地取引の「違和感」を証言する一方、元秘書はいずれも小沢被告との共謀を否定。元検事が“古巣批判”を展開するなど波乱の展開となったが、小沢被告は「知らない」「記憶にない」と繰り返し、無罪主張を貫いた。

 実質審理が始まった第2回公判には不動産業者らが出廷し、代金決済と登記をずらす今回の取引について「通常とは違うと思った」などと証言した。石川知裕衆院議員(38)が再聴取を「隠し録音」した音声も再生。「有罪は覚悟している」という石川議員の言葉や、検事と談笑する声などが法廷に流れ、指定弁護士側は「取り調べに強制はなかった」と主張した。

 元秘書への尋問は第3~8回公判で行われた。石川議員、池田光智元私設秘書(34)は虚偽記載や共謀を否定。大久保隆規元公設第1秘書(50)は「会計業務に関与したことはない」と述べた。一方、供述調書は「検事に迎合した」「記憶と違う」と内容を否定。この証言などから、第14回公判で調書の大部分が却下された。

 第10回公判には、大久保元秘書を取り調べた前田恒彦元検事(44)=証拠改竄(かいざん)事件で有罪確定=が出廷。検察の見立てに合わない供述は調書化していなかったことを明かし、「証拠隠しだ」と批判した。会計学の専門家も第11回公判で、収支報告書は「主婦が家計簿をつけるレベル」と弁護側に沿う証言をした。

 被告人質問で小沢被告は会計処理は「秘書に任せていた」と強調。「収支報告書自体、見たことはない」と関与を否定している。「証言がぶれなかった」とする弁護側に対し、指定弁護士側は弁解の不自然さを強調する狙いだった。

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【2012/03/20 07:55 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0)
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