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今日のコラム

9月21日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

中小企業は社会の基盤

 私は中小企業という ものは、日本経済の基盤であり、根幹であると思う。それが健在であってこそ、大企業も持ち味を生かすことができるし、経済全体の繁栄も可能になる。ととも に、中小企業は単に経済においてだけでなく、いわば社会生活の基盤にもなるべきものだと思う。つまり、いろいろな適性を持った人が、それぞれに色とりどり の花を咲かす、そういった社会の姿がより望ましいのであり、そこに人間生活の喜びというものもあるのではないだろうか。

 その意味において、たくさんの中小企業が、それぞれにところを得て、さかんな活動をしているというような社会の姿が一番理想的なのではないかと思う。



筆洗

2013年9月20日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)
 
▼安全保障に秘密は付き物だ。ロシアでエリツィン氏がプーチン氏に大統領の座を引き継ぐ時、核ミサイルのボタンの使い方を教えた。核大国の元首の重責をひしひしと感じている新大統領に、エリツィン氏はそっとささやいた。「実は、あのボタンは壊れている。これは最高機密だ」

▼ロシア流の小咄(こばなし)はともかく、確かに外交や軍事には他国に秘すべきことも多いだろう。しかし、秘密という言葉ほど、為政者にとって「不都合な真実」を覆い隠すのに便利な風呂敷はないというのも、事実だ

▼安倍政権が制定を目指す特定秘密保護法案は、政府に特大の風呂敷を与えるものではないか。何しろ何がこの法律で守るべき秘密かは、大臣らが決める。それが本当に秘密に値するかは、国会も裁判所も検証しようがない

▼そんな法案についての意見公募が、わずか十五日間で締め切られた。多くの法案は公募期間を三十日以上としているのに、こんな重要な法案に半分しかかけないというのは、どういうことなのだろう

▼ちなみに、秘密主義王国のソ連は、こんな傑作小咄も生んだ。…ある男が赤の広場で叫んだ。「ブレジネフ書記長は大ばかだっ」。男は逮捕され、裁判にかけられた。判決は、強制労働十一年。うち一年は名誉毀損(きそん)罪、残り十年は国家機密漏洩(ろうえい)罪として…

▼そういえば、特定秘密保護法案の最高刑も懲役十年だ。



2013年9月21日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼ 歌い手が録音に合わせて口だけ動かす。俗にいう「口パク」である。オバマ大統領の2期目の就任式で、歌手のビヨンセさんが披露した米国歌がそうだった。北 京五輪の開会式での「天使の歌声」もそうだった。音楽業界では珍しくないらしいが、それが学校の入学式や卒業式という場であったらどうだろうか

▼大阪府教委が府立高校に通知を出した。式で君が代を斉唱する時、教職員が本当に歌っているかどうか、「目視」で確認せよ、と。去年、府立和泉高で校長が教員の口の動きを監視させ、物議を醸した。その校長が教育長になり、全校に広げる

▼式場で教頭らが目を光らせ、歌っていない者がいたら、名前を府教委に報告する。判断の基準は形式的な「口元チェック」ではなく、「公務員として誠意ある態度かどうか」だという。漠然とした話だ

▼例えば「感極まって歌えなかった」場合は目こぼしになるかも知れないという。そんなことまで考える情熱があるなら他のことに注いではと思う。自主性が大切と普段から説いてきた先生が、信念を封じて口パクをする。想像したくない光景だ

▼起立斉唱を義務づける条例がある以上、守るのは当然と考える人も少なくないだろう。だが、君が代をどう考えるか、歌うかどうかは個人の思想・良心の自由にかかわる。最高裁も去年の判決で教員へのいきすぎた処分に釘を刺している

▼先生がお互いに監視しあう。教育の場が荒廃しないか。多感な生徒の心に暗い影を落とさないか。
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【2013/09/21 06:28 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0)
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