巨人0-4広島 大竹、2年連続2桁勝利
2013.9.29 17:25
1回、先制の2点適時打を打つキラ =29日、東京ドーム (大西正純撮影)
広島の大竹が7回無失点の好投で2年連続の2桁勝利をマークした。打線は一回にキラの2点中前打で先制し、九回は石原と代打岩本の適時打で2点を加えた。巨人は淡泊な攻撃で零敗を喫し、6回2失点の小山を援護できなかった。
◇セ・リーグ
巨人-広島最終戦(巨人14勝8敗2分、14時1分、東京ドーム、44265人)
広 島200000002-4
巨 人000000000-0
▽勝 大竹25試合10勝10敗
▽敗 小山9試合1敗
広島の大竹は左太もも裏をつりながら、7回を無失点。気迫で巨人打線を抑え込み「ピンチばかりだったが、気合を入れて投げました」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
2年連続4度目の2桁勝利。チームで10勝到達は前田健(15勝)、野村、バリントン(ともに11勝)に続く4人目。球団では1987年以来、26年ぶりに“2桁勝利カルテット”が誕生した。「周りからうるさくいわれていた。そういう形になってよかった」と喜んだ。
4人の2桁勝利投手の存在は、クライマックスシリーズ(CS)で先発投手が4人いるということでもある。CS進出が決まっている巨人と阪神の2桁勝利はそれぞれ3人。短期決戦でこの差は決して小さくない。また巨人には8勝14敗2分けで終わったが、9月は5勝2敗と苦手意識も薄れている。
野村監督は「まだ自分たちの目標がある。しっかり戦う」と表情を引き締めた。残り3試合。借金を完済し、堂々と初のCSに挑む。(森本利優)