巡視船2隻で挟み込み=活動家ら、れんが投げ―尖閣上陸事件で映像公開・海保
時事通信2012年8月27日(月)22:41 尖閣上陸事件、ビデオ公開=海保 (時事通信) 沖縄県・尖閣諸島の魚釣島に香港の活動家らが不法上陸した事件で、海上保安庁は27日、巡視船やヘリコプターから撮影したビデオ映像を公開した。海保の巡視船2隻で抗議船を挟み込む様子や、活動家らが巡視船にれんがを投げる場面が写っている。 海保によると、約7時間の攻防のうち公開したのは約30分間で、巡視船の陣形など警備手法に関わる部分はカットした。海保は「業務に支障が出ない範囲で編集した。海保の措置が適正だったと国民に理解してほしい」としている。 映像によると、海保のビデオカメラが抗議船を捉えたのは15日午前11時50分ごろ。警告を無視した抗議船が午後3時50分ごろ日本の領海に侵入すると、撮影者の海保職員は「領海に入域した」と報告した。 巡視船は抗議船に放水したり、船を近づけたりして進路を変えさせようとした。水煙で一時、抗議船が見えなくなる場面もあった。一方、活動家らが巡視船に向け、れんがやコンクリート片を投げ付ける場面が公開分だけで2回あった。 同日午後5時半ごろには、魚釣島に着岸する抗議船に対し、待ち受けていた沖縄県警の警察官や海保職員らが駆け寄る様子が写っていた。 上陸した活動家らを残し、島を離れた抗議船は同6時45分ごろ、巡視船「みずき」と「のばる」の2隻に挟み込まれ停船。撮影した職員は「海上保安官により船橋を制圧した」と報告した。 [時事通信社] PR |
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